早い塾では夏休み後半から始めているところもありますが,多くの塾は10月くらいから志望校の過去問に取り組みます。
中学受験の過去問は「声の教育社」と「東京学参」から出版されていますので,受験する学校はどちらかを購入するようにしましょう。
声の教育社と東京学参どちらを購入?
表紙はこんなイメージです。
「声の教育社」のほうは黄色とオレンジ,「東京学参」のほうは赤一色です。
ちなみに高校受験のほうは「声の教育社」のほうは黄色と青,「東京学参」のほうは青一色です。
過去問ですので,基本的にはどちらも同じです。若干著作権に絡む国語の問題の掲載に差があります。
大きく違うのは解説の詳しさ。
「声の教育社」のほうが丁寧に解説されています。
「東京学参」のよいところは,各問題に「基本」「重要」「やや難」といったレベルが記載されています。模試などを受けると正答率などが掲載されていて,自分なら何%以上の問題が解いていきたいか,どのレベルまで正解すれば合格できるかの目安になりますが,過去問にはそういった目安がないので,とても参考になると思います。
「東京学参」のほうはHPで解答用紙が公開されており,ダウンロードして利用することができます。これは誰でもダウンロードできるので,「声の教育社」の過去問を購入して,「東京学参」で解答用紙をダウンロードすることもできるのでどちらでもよいかもしれません。
もちろん,どちらもコピーできる解答用紙は書籍についています。
四谷大塚の中学入試過去問データベースの活用
そして最後に四谷大塚の中学入試過去問データベースほんとに多くの複数年度の過去問が掲載されています。ちょっと試験問題を見たみたい。もしかすると併願校になるかもしれない。といった学校は全部購入するのは大変なので,こちらを利用するのもよいと思います。
ただ記載されていない年度や科目もあり,解説もありませんので,注意が必要です。
学校名 | 学校HPに掲載 | 四谷大塚中学入試過去問データベース掲載 | 下記以外にも掲載されていない教科があるので注意してください。 |
早稲田大学高等学院中等部 | 2021.2020.2019年問題 | 2010年~2021年 | |
早稲田実業中等部 | 2005年~2021年 | ||
早稲田中学校 | 2005年~2021年 | ||
慶應義塾普通部 | 掲載なし | ||
慶應義塾湘南藤沢高等部 | 2005年~2021年 | ||
慶應義塾中等部 | 2005年~2021年 | ||
明治大学付属明治中学校 | 2009年~2021年 | ||
明治大学付属中野中学校 | 2010年~2021年 | ||
明治大学付属中野八王子中学校 | 2010年~2021年 | ||
青山学院中等部 | 2021年問題・解答 | 2005年~2021年 | |
青山学院横浜英和中学校 | 2010年~2021年 | ||
立教池袋中学校 | 2009年~2021年 | ||
立教新座中学校 | 2009年~2021年 | ||
立教女学院中学校 | 2009年~2021年 | 掲載されていない年度多いの注意が必要です。 | |
中央大学附属中学校 | 2021年問題・解答 | 2010年~2021年 | 2019年~2021年国語掲載なし |
中央大学附属横浜中学校 | 2010年~2021年 | 2021.2017など国語掲載なし | |
法政大学中学校 | 2009年~2021年 | 2018年~2021年国語掲載なし | |
法政第二中学校 | 2010年~2021年 |
四谷大塚の中学入試過去問データベースに慶應義塾普通部だけは一切掲載がありませんので,こちらは絶対に購入しないといけないですね。